くらすひ

ぼんやりしているくらしの雑記

夏の中を歩く

日差しが強くて、歩いているととろけそうです。でも梅雨が明けてカラッとしているので、風が吹くと汗がとんでいってきもちいい。今年も夏が来ています。

今日は仕事がお休みなので、朝から図書館に行こうと思っていたけれど、起きたら10時くらいだったので、食パンを焼いて食べていたらお昼になってしまいました。お化粧をしていたとき、急に部屋の中を何かがすごい音で飛び回り始めたので、何事かと思ってよく見ると、大きなセミでした(!)。窓は網戸をしめていたので、どうやら昨日取り込んだ洗濯物にひっそりとくっついていたようなのです。(同じ部屋でセミと一夜をすごしていたみたいです。)外で見るよりセミはすごく大きくてすごくはやくて羽の音がうるさくてとてもこわかった。いそいで窓をあけて逃げ回っていたら勝手にセミは出て行ったのですが。セミも大変です。わたしも大変だったけど。こわかったです。

13時ごろ、やっと出かけたら、小学生の男の子が妹と一緒に虫取り網でセミを狙っていました。小さいミンミンゼミ。お姉さんはさっきもっと大きいセミ見つけたヨ。と心の中で思いました。

駅から図書館行きのバスに乗ると、いつも座席のシートの色はオレンジなのに、今日はターコイズブルーだった。沖縄の海の色みたいな、鮮やかなシートだったので、うれしかったです。わたしは青い色が好きだ。夏の焼けたアスファルトの上を、ぐんぐんバスは走ります。

図書館には何かに夢中な人がたくさんいるので、とてもいい。刺繍の本を吟味する女のひと、絵本をぎゅっと抱える小さい子ども、外国の街のことを調べている青年、哲学の本の棚の前にずっと立っているおじさん。わたしは読みたかった本を何冊かピックアップして貸し出しを済ませた後、窓際の椅子に座って一冊の本を一時間くらいかけて読んだ。窓の外から、セミの鳴き声がずっと聞こえていました。

夏はまだまだつづくので、とても楽しみ。

 

わたしのこと

わたしのことをかきます。

昨日、大学時代の友人と会いました。京都の美術館でやっているポールスミス展に、友人が誘ってくれました。青いストライプのワンピースを着ました。とても暑い日です。美術館に暑い日に行くのはとてもよくて、冷房が寒いくらいに効いている、広くて清潔で静かな白い空間で、もう死んでいる人やまだ生きているスゴイ人のつくった芸術作品をみるなんてことは、とても贅沢です。

わたしは小さいころから、「なんとか館」が好きでした。美術館、博物館、図書館、水族館、科学館。勉強が好きだったわけじゃなかったです。学校の先生の話は、つまらなかった。小学生のころ、ドッジボールと、跳び箱と、水泳が大嫌いでした。「何分以内に説いてね、じゃあ今から計ります。」という算数の時間もきらいで、リコーダーをみんなの前で発表するのも、ちょっときらいでした。「みんなで仲良く一緒に」とか、「これはこういうふうにしなくちゃいけない」とか、大切なことだというのは理解していても、楽しくないな、と思っていました。あのころは学校の図書室に行くことと、ノートにえんぴつで漫画をかくのがすきでした。

「わたしは今小学生だから、大人になるまでまだ何年もある。大人になったら仕事とか、しなくちゃいけない。仕事はお金をもらうってことだからすっごくしんどくって、学校にいくよりしんどいってこと。学校行くの、好きじゃないのに、もっといやなことしなくちゃいけないのか。しんどいなあ、あーやだやだ。あとなんじゅうねんも、つづくのか。」

とか、こどもの時、おもってました。

まったくもって、かわいくないこどもです。

 

あれからずいぶん経って、わたしは今、週に5日事務の仕事をする、カテゴリーでいうとOLさんになりました。正社員ではなくて、非正規の社員です。就活で一応、正社員になろうとはしましたが、「なんかおかしいな」と思うことがあって、今の仕事を選びました。土曜日には友人と美術館へ行って、ランチにパスタを食べます。小学生の時より、何倍も楽しいです。それは「みんなといっしょじゃなくても、いいんだ」というのが、大人になって分かったからだと思っています。したいこと、あこがれていること、好きなもの、がはやくしないと腐ってしまいそうなほどあって、それにいつでもとびかかれるように、就職活動をするとき、まわりのみんなと違う方法で仕事を探していました。

小学校へ行くのが、楽しくなかったから。

だったら楽しいことをしないと。

そのための方法を考えないと、と、毎日思っているのです。

 

大人はすごく楽しい。跳び箱とばなくていいし。