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くらすひ

おにぎりと、本と、映画と、雑記。

友人と過ごす土曜日の話

長らく体調をくずしていたので、休日を友人と過ごすのは久しぶりでした。(しばらく仕事以外の日は、家にこもって部屋を片付けたり、録画しておいた映画をみたりしていた。)家を出る直前に、夜から降り続いていた雨が上がって、空は曇っていたけどあたたかい。駅の改札を抜けてきた友人に「雨やんで良かったね」と言うと、「そうだね」と笑っていました。

二人でお昼ごはんをたべて、街を一緒に歩いて、気になったお店があったらのぞいたりして、タリーズコーヒーに入ってコーヒーを飲みます。友人は角切りにしたイチゴが入ったアイスティー。それをすべて飲み終わって、カップの底にイチゴが残っていたので、「これって食べないの?」と聞いたら、「食べたいけど、吸えない」と言ってストローをもてあそんでいました。(完璧にストローが細い。)友人はカウンターまで行って、プラスチックの小さいスプーンをとってきて、カップのふたやストローをとって机に転がし、(その様子が不安定で「なにかのオブジェみたい」と言ったら笑っていた。)イチゴをぱくりと食べました。「あっ、おいしい!」と友人は目を丸くします。別におもしろくもなんともないけど、わたしはなんだか声を出して笑ってしまった。

わたしは時々、すごく不思議に思います。ただの言葉のやりとりが、その空間、その瞬間、そのふたりの関係性の中でだけ、すごく輝いたりすること。残念ながら、言葉は発した瞬間に消えていって、記憶の中からも薄れていってしまうけど、相手のことをまた好きになる感覚はちゃんとつもっていく。

ふと、休日に一緒にすごす友人がいて、ケラケラ笑っていることが、ありふれているようでとてもありがたいことだと感じます。大袈裟だけど、友人の休日のひととき、つまりは人生の一部を、わたしと過ごそうって決めてくれたということだから。

友人は来週、誕生日を迎えます。ずいぶん前から恋人に「予定空けておいて。」とだけ言われていたそう。けど、「昨日電話がかかってきて。ちょっと今から考える。って言ってた。まだ何も考えてないんか~い」ってこぼしてました。でも、うれしそう。どうか、いい日になるように。