くらすひ

ぼんやりしているくらしの雑記

ゆらぎのあるわたしができること

わたしのくらしや、こころの支えになるような本を読んだので、かきとめておきます。「どもる体」という本は、吃音という事例を用いて、からだや、意識や、社会性などの面から「しゃべること」のしくみに迫った本です。 どもる体 (シリーズ ケアをひらく) 作…

日々:あとがき

夏のはじまりとともに、地震や大雨がつづく近頃。被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。心のざわめきとともに、「日々」というショートストーリーを書きました。 ごはんとアパート - 日々... 先日、このお話を読んでくださった方からご感想…

沈丁花

会社までは電車とバスに乗ってゆく。駅前がちょっぴり繁華なだけで、バスに乗って会社に近づくにつれ、マンションが少なくなりぽつぽつと民家が見えてきて、なだらかな田園や林が窓の外にあらわれたり、消えたりする。その合間に、わたしでも知っているよう…

やさしい女の子

ものすごく晴れていて、ものすごく風が冷たい日のこと。電車を何度か乗り継いで、「SEWING GALLERY」さんで行われていました「繕いの便り展」へ行きました。てづくりの葉書がずらり。展示、販売されていました。お便りをかいたり、受け取ったりするのは、特…

くるくる

小雨の降る夜、自転車置き場でみかけたカップルの会話を聞きました。駅前には随分昔からある、パン屋さんがあって、男の人がそのパン屋さんの袋を抱えていました。女の人は、ちょっとご機嫌ななめなのか、つよい語気で、彼を置いてすたすたと歩いてゆく。 「…

呼吸の湿り気

健康診断を受けた日、ふと思ったことは、なんだか健康診断って、果物の缶詰が、ベルトコンベアに乗っているさまみたいだな、ということ。血圧を測って、体重計に乗って、視力検査をして、聴力を検査して、レントゲンをとって、血液を採ってもらって…。案内さ…

髪を切っておうどんを食べた話

髪を切りました。大学を卒業してから髪を伸ばし始めて、いつのまにか胸の下まで伸びた髪を、鎖骨くらいまで切ったり、またのばしたりして、もうすぐ4年が経ちそうでした。今日は思い切って、顎のラインくらいまで、髪を切りました。 頬にそって、髪がぴた、…

2017年、日々のこと

2018年、あけましておめでとうございます!年を越しながら、去年一年分の日記帳を読み返してみました。だれかと会ったこと、旅のこと、仕事のこと、そういう手帳に書き込むような予定は、よく思い出されるのですが。例えば、だらっとするだけのお休みの日の…

東京の夜

すこしばかり旅行へ行きました。大学時代の友人5人とディズニーランドへ行き、その日泊まったホテルの部屋の、お風呂はとても大きくて興奮して、ぷかぷか湯船に身体を浮かべます。楽しみ尽くした一日の夜はへとへとで、ホテルのからっとしたシーツが心地よ…

湖岸にて

夕方。いつのまにかこんなに涼しくなってしまいました。自転車で家まで帰る道すがら、湖の岸辺にベンチがならんでいるので、そこに自転車をとめて、日が暮れるまでぼんやりしました。西日があつくてたまらなく、ぼんやりなどできなかったちょっと前の日々、…

かなしくてかなしくて

7月の終わり頃のこと。京都の「立誠シネマ」が7月末で閉館、そののち移転するということで、見納めをするべく、行ってきました。「何を観よう」と悩んだものの、「この世界の片隅に」にしました。ずっと観れていなかったんです。 映画『この世界の片隅に』…

砂漠とビルとポカリスエット

大学生の頃、芸術と広告をかじる勉強をしていて、テレビCMに関するレポートをかく課題が出ました。PCのフォルダを整理していたら、そのレポートのデータが出てきたのですが、わたし、このコマーシャルにたまらなく心惹かれていたなって、思い出しました。 …

証明写真と枠とわたし

先日、証明写真を撮りました。近所の薬局の前にある、スピード写真です。プリクラみたいに出てきた写真を見たら、なんだか変な顔してました。もやもやしながら、コートの襟元を寄せ合わせて、家までの道のりを早歩きで帰りました。ここに写っているのは、わ…

パーティーで流す音楽を―映画「さざなみ」

「パーティーはあまり好きではないの」結婚をしてから、45年の記念日をパーティーで祝う予定の夫婦。シャーロット・ランプリング演じる主人公がドレスを選びながらつぶやいています。(彼女の演技がすばらしかった。ほんとうに。) 屋根裏部屋で、夫の昔の…

映画「ぼくとアールと彼女のさよなら」

あらすじ スクールカーストのどの位置にも属さないように過ごす「ぼく」は、敵もつくらなければ仲間もつくらない自己評価の低い高校生。唯一「仕事仲間」と呼ぶ黒人の「アール」とだけ、過去の名作と言われる映画の数々をパロディにして作品をつくっていまし…

中華料理屋にて

年が明けました。今年もよろしくお願いします。 最近、夏から会っていなかった友人と会いました。遅くなったけど、と誕生日プレゼントに口紅をくれたのですが、「いつもどんな色のやつを塗っているか分からなかったんだけど、元々のくちびるの色が濃いイメー…

映画「怒り」感想―信じるということ

映画「怒り」 第41回報知映画賞ノミネートが決まったとのこと。9部門の最多のノミネートとなったのが、映画「怒り」でした。 第41回報知映画賞「怒り」が最多9部門でノミネート…受賞作・受賞者は今月決定(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース https://t.…

友人と過ごす土曜日の話

長らく体調をくずしていたので、休日を友人と過ごすのは久しぶりでした。(しばらく仕事以外の日は、家にこもって部屋を片付けたり、録画しておいた映画をみたりしていた。)家を出る直前に、夜から降り続いていた雨が上がって、空は曇っていたけどあたたか…

風邪をひいている間に考えたこと

ぐんぐんと冬に向かって季節がおし進められています。わたしは二週間くらい体調を崩していました。最初に胃腸炎になってしまって。ごはんが食べられなくて、よわったナーと思っていたら、次に喉の風邪になってしまいました。おなかの調子が良くなったら、も…

しぬことが怖かった小学生

録画したまま見ていなかったNHKのスイッチインタビュー「新海誠×川上未映子」をみました。川上さんが以前からとても好きで、お顔も写真を見て知っていましたが(とてもお綺麗な方です。)、実際にしゃべっているところははじめてみました。「小さい頃からお…

夏を引きずる音楽5選

今年も夏が終わりました。まだ、わたしはTシャツを着ていますが。(暑がりなので。)ごはんとアパートで公開している文章で、夏の終わりの話を書きました。夏の終わりを感じられるのは、たった数日のこと。季節が切り替わるその空気のにおいを吸い込むと、と…

映画「私の男」―流氷を跳ぶ

映画「私の男」を観ました。2014年製作。原作は桜庭一樹、これは図書館で借りて読みました。5年ほど前かもしれません。大学生だったあのころ、背表紙のタイトルを見て、大人の女性が発している言葉だと思いました。「私の男」。読み始めると、主人公の女の…

祭りの夜

お祭りの夜、あの独特の空気感を思う。なんとも形容のしがたい、鼻の奥がむずむずしてしまう感じ。たぶん、空気中にいつもと違う成分が本当に漂っていて、それに体が反応してしまうのだと思う。近所の河原、いつも生活をしている場所に、ズラーっと屋台がた…

夏の中を歩く

日差しが強くて、歩いているととろけそうです。でも梅雨が明けてカラッとしているので、風が吹くと汗がとんでいってきもちいい。今年も夏が来ています。 今日は仕事がお休みなので、朝から図書館に行こうと思っていたけれど、起きたら10時くらいだったので…

わたしのこと

わたしのことをかきます。 昨日、大学時代の友人と会いました。京都の美術館でやっているポールスミス展に、友人が誘ってくれました。青いストライプのワンピースを着ました。とても暑い日です。美術館に暑い日に行くのはとてもよくて、冷房が寒いくらいに効…